1回目は、映像監督・仲道哲二(ナカミチ)さんと。
(仲道さんのプロフィールはこちら。)



津田さん:ねぇ、映像の仕事が基本でしょ? なんで映像の仕事を選んだの?
仲道さん:うーん。なんでもよかったんですよ。たまたま、というか、流れ、というか。
もしその最初に知り合っていた人がカメラマンだったら、カメラマンやってたと思いますね。
津田さん:なかんちょ(仲道さんのあだ名です)の仕事はさ、クリエイティブな仕事なわけ、じゃん。
最初に、「クリエイティブなものを表現したい」とか、「作りたい」とかあって、それで始めたわけじゃない・・・、ってこと?
仲道さん:いやいや、そうですよ。
何かを考えて、考えたことを実現させる、ということが大事であって、形は映像であれ、カメラであれ、
作詞であれ、未だに何でもいいんですが、たまたま映像が、仕事として成り立っているというだけでしょうね。

津田さん: ・・・・あのさ、人生って短くない?
例えばさ、何十年があっという間に終わっちゃったらどうしよう?とか、思ったりしない?
俺は、なるべく今の延長の人生があったらいいと思うんだけど・・。
仲道さん:俺も、同じ。
(少し考えてから・・・)
逆に、人生を消化出来ている人っているんですかね?
人間は、幸せになるために生きているわけですよ、絶対に。1つ1つの行動自体がね。
例えば、部屋で横になるのも、その時間幸せになりたいだけじゃないですか。
何が自分にとっての幸せなのか。 これですよ…。
じゃあ、質問です。"僕の幸せ"を10文字以内で答えて下さい。
津田さん:今、一番幸せな状態…が…
(突然仲道がさえぎるように)
仲道さん:はい、終わり。

津田さん:えっ?
仲道さん:一言で言ってくださいよ。
「ご飯を食べている時!」とか、そういう感じで。
津田さん:だから、今の幸せな状態が増え続けること。
仲道さん:全然ダメだね、それ。
津田さん:えっ?…だめ?
仲道さん:それって、何か1つ魔法を叶えてあげるって言われて、
「じゃあ、魔法が使える杖がほしい!」みたいなことでしょ?
津田さん:んん・・・。
仲道さん:そんなのズルイじゃないですか。
津田さん:あれ?質問って、幸せだっけ?未来だっけ?
仲道さん:幸せ。
「"僕の幸せ"ってなに?」が質問内容。
津田さん:僕の幸せ……。(悩)
仲道さん:「幸せな時間が増え続けること?」
そんなの、当たり前ですよ!(笑)
もっと具体例を聞いているんです、具体例。
津田さん:幸せ…。いい質問だねぇー。考えちゃだめ?
仲道さん:(笑)
・・・はやく答えて下さいよ。
―津田さん、考える。 時折、ひとりごとをつぶやきながら考える。
仲道さん:俺はね、あるんですよ。
最近、悟ったことがいくつかあって、そのうちの1つ。
金に執着がない。
もちろん、お金はほしいよ、5億円くらい。
でもきっと5億円あったら、1億円くらいみんなにおごっちゃう。ね、執着がない。
それでね、何が幸せかな、って思うと、自分の持っている能力が、今、フル活用出来ているか。
自分が持っている能力以上のことは別に望んでいないけど。
フル活用出来ているから幸せ、ではなくて、フル活用出来る環境にいられることが幸せ。
津田さん:ねぇ、なんでなかんちょは、そんな長くてOKなの?
仲道さん:津田さんは、負けず嫌いだよねぇー。
「なんでそんな長くていいの?」だって!
2人:あっはははははっ(大爆笑)
仲道さん:答えは、俺が質問したからいいんですよ、長くても。
まあ、簡単に言うと、力を発揮できることが幸せ。
津田さん:(ぼそっと小声で)いいよ、それで。
仲道さん:え?
津田さん:俺もそれでいいよ(笑)
仲道さん:なにそれ?俺もそれでいいって(笑)
2人:(大爆笑)

仲道さん:Chappieは?
Chappie:ナカミチさんの話を聞いて、ああ、それは確かにそうだなって思った。
仲道さん:Chappieも金じゃないって感じだもんね。
Chappie:うん、別に。
仲道さん:自分の力が発揮できて、
Chappie:その場所にいられれば、幸せ。

津田さん:俺、わかった。赤ん坊の気持ちの時だ。
仲道さん:それは、全てを委ねてるってこと?
津田さん:いや、そうじゃなくて、赤ちゃんの、あの、なんにも不安がなくて、自分のまま、
っていう状態。それが幸せ。
っていうかさ、最近ね、幸せなものをいっぱい心に浮かべてみたのよ。幸せな瞬間とか。
Tsuda Pieceの作品作りで・・・。 その共通項って、必ず、赤ちゃんだった!
仲道さん:ああ…。
津田さん:全部「赤ちゃん」。 これ、今悟った!
仲道さん:俺ね、全然関係ないけど、ゆとりのある映画が好き!
いつも、どんな状況でも、冗談が言える、そんな映画(笑)
津田さん:俺の幸せって、赤ちゃんだな。
なかんちょの話を聞いたとき、それが真理だな、って思ったのに、違ったな。
俺は、赤ちゃんだった。
ちゃんとなかんちょとは違う、ってわかったのが、おもしろいなぁー。

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こんな風に、話がどんどん変化しながら、あっという間に2時間が過ぎて行きました。


【プロフィール】
仲道哲二:映像監督

1971年 生まれ。
1995年 明治大学卒業〜(株)ノエビア入社
1997年 (株)高橋忠事務所在籍。CMディレクターとしてデビュー。
2001年 フリーランスとして独立、現在に至る。
CM、PV、作詞、写真など、多数の仕事を手がける。
※2005 4thACC賞受賞
※仲道哲二公式サイトはこちら

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